ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
…――が、
喜びいさんで手を振ったあたしに、「後で迎えに行く」なんとも恐ろしい言葉を呟いた。
そのまま出て行ってしまったため、文句を言うことも叶わない。
はぁ…。
そのためあたしは、心の中で溜め息を吐いた。
「…桃さん?」
吐いて、後ろから聞こえた声に意識を戻す。
『…あぁ、ゴメン。で…――』
が、話をしていてもあたしは終始上の空だった。
…冬可のせいで。