ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜
『…はぁ。』
諦めて、やっぱり観察してみることにした。
(…普段見れないしっ。)
ソファに投げ出されて仰向けになった冬可の姿は、誰よりも色っぽい。
交差に組まれている足も、規則正しく上下する肩も、身体の上に乗っている左手も、顔の上に乗せられている右手も…。
全てが、見惚れるには十分過ぎる要素満載だ。
よほどボー…ッと見すぎていたのか、「…ん…」軽く寝返りを打っただけかと思われた冬可の目が、…開いた。
「…も…も……?」