クリヴァル
序章


道端に死体が転がっている。

悲惨な状況だが、それを気に留める者はいない。

皆は一様に怯え、自らを抱き、その震えを止めようとしているだけ。



そんな死臭ただようこの街に、一人の男が足を踏み入れた。

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