クリヴァル

「兄貴、目をつぶって」


ストークの手がボルグの背に触れる。


「………ふむ」


前方に強い光が二つ、これがカノーとカロンか。


「……囚われているのは、我々の方か…」


瞬間、何かコウモリのようなものが不意に2人に飛びかかったがボルグの大剣にたたき落とされる。

小さな光、気配が無数に散らばっていた。


「雑魚をいくら倒してもきりがない、本体はどこだ?」


「待って、気配が散らばって…」


ザワ…と気配が動いた。


「…ストーク、早くしろ…」


―――――影が一斉に2人に襲いかかった。












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