運命の糸
第5糸ー真実の糸
【真実の糸ー1】




仲間が増え、
これで
永斗・白井が居れば
全員揃うことになる。







ここまで来れば
みんなでこの島を
脱出したいものだ。






「あの2人…
無事だといいな…」






「大丈夫よゆうこりん!

なんとかなるって!」







祐平に
勝手にあだ名をつけた
礼子は、
気楽にそう言った。






この子の自信は
どっから出てくるか
分からない。








「そうだね。
きっと無事だよ」







そんな礼子と
行動を共にしていた
朋樹は、
彼まで
その性格にあてられ
前向きになっていた。








「…言って結果は同じだ

今は早く探すぞ」








現実主義者の螢は
そう言うと、

ある部屋の前に
足を止めた。







「ん…
あれは…?」







そこには
他の部屋とは少し違った

両扉の扉があった。






見た目と雰囲気からして

普通の小さな研究室では
なさそうだ。







「…行ってみるか。
他はもう道がないしな…」







そう4人は
行く事を決めた。






願わくば、
取り残された永斗が
居るのを願って…
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