運命の糸
【紡ぐ糸ー14】



5分後…







何も情報が掴めない
二人は

自分の席に帰ってきた。







「ダメだ……

この中には
誰も
話聞いた人はいない…」







クラスメイト全員に
聞いたわけじゃないが、

どうやら
今教室にいる人達は
誰もヒゲティーに
呼び出されていない
らしい。









情報を掴めず、
ガックシする祐平に対し

朋樹も肩を落とす。






「うん……

意外にもっと
呼び出された人が
いるかと思ったら、
ウチら三人だけなんて…」







やはり不安だ。



こんなんじゃ授業も
まともに受けられない。





…とまあ
普段からまともに授業を
受けていない祐平は
それをダシにそう思った







とにかく
一旦1から考え直そう。







まず昨日の夜
だいたい同じ時間帯に

各人、螢から電話が来た







そして、
内容は金曜日に
ヒゲティーが話があると
言う連絡だった。







ここで問題が、
本当にヒゲティーが
呼んだのか

はたまた螢の嘘か。






嘘ならばリンチは確定。

本当ならば
何故この共通点もない
4人がヒゲティーに
呼び出されたのか?






成績が悪いから補習で
集められたとかではない



現に祐平はある時境に
テストの点数があがり、

他の白井や朋樹も
成績は悪くない。



(ちなみに三人は
知らないが、
意外に螢はクラスで
上位の人間だ)







そして、
螢を抜かせば
特に問題がある三人でも
ないし、

特別仲がいいメンバー
でもない。







本当にヒゲティーなら
一体何のために…?






今は木曜日。



金曜日は
まだ明日の話なので、
時間的にも
多少の余裕はあった
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