運命の糸
【それぞれの糸ー4】




あの島での出来事から
丸一週間……







クローンの話は……

世間一般に
公開されなかった。






それどころか
拉致の話も
浮上はしなかった。






それはそのハズ、
誰もその事を
話さなかったからである







その理由は…







「オーイ、
こっちこっち!!」






道路で手を振る祐平は
向こうから歩いてくる
礼子を呼んでいた。






「アハっ。
悪いわねん遅れて。

来る途中
ピンポンダッシュして
遊んでてさ」







相変わらず
変なことをしてる子。








祐平は手を引いて
急がせる。







「ほら、
もうみんな
来てるんだから!」







そう言って近くの
公園に入って行った
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