運命の糸
【紡ぐ糸ー19】



結局
小島先生に
追い出されるように
職員室を後にした祐平。







これ以上は
どうしようもないので、
家に帰ることにした。







「はあ…
このモヤモヤが
イヤだな…」







祐平の性格からして
こんな中途半端な状態は
あまり
好きではないらしい。







そんな
イライラを解消すべく、

祐平はあるマンションの
前に立った。







学校帰りに
よく立ち寄るこの場所。




最近頻繁に来るように
なっていた。








「…よし
今日も行くか」








そう呟いて、

祐平は
そのマンションの
非常階段を上り始めた
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