運命の糸
【捕らわれの糸ー3】



どうする…?



いっそのこと
逃げちまうか…?







そんなことを
頭によぎりながら、
祐平は
この日最後の授業を
受けていた。







…ポン







「え?」







誰かに肩を叩かれた
祐平は

思わず振り返る。







「おい稲葉。
もう授業終わったぞ~?

さあ行こうぜ」







そこには白井が
カバンを持ちながら
立っていた。







「あれ?あれ?」







周りを見ると、
もう授業が終わった様子


全く気付かなかった。







逃げる作戦は失敗だ。

ダメだ…仕方ない…

諦めてボコられに
行くしかない。







もう完全に制裁だと
思い込んだ祐平は

白井と共に
教室に向かった
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