運命の糸
【捕らわれの糸ー6】



「ガハハハハ!」






馬鹿笑いをしながら、
酒を飲んでる
ヒゲティーの姿が
そこにはあった。







「ちょっと開始前から
飲み過ぎですよ。

今日は
新任歓迎会なんですから」







隣で副担の小島先生が
コソッと耳打ちをする。







どうやら今日は
新任先生達の歓迎会
(飲み会)
であるようだ。







「あら?
そう言えばいいんですか

今日放課後生徒と
話し合いをするんでは?」







小島先生がそう言うと、
ヒゲティーは首を傾げた







「生徒と話し合い?
なんだそれは?」







「昨日クラスの子が
里見先生探しに
職員室まで来たんです。

金曜日先生話があるから
放課後残るとかって」







それを聞いても
ヒゲティーは
全く心当たりが
なかった。







「知らん知らん!
きっと寝ぼけてるんだ!

そんなことより
さあさあ小島先生も!」







「っとと…!
私は飲めませんって!」







楽しい飲み会は
新任の先生達が来る前に

ヒゲティーは
できあがってしまった
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