運命の糸
【脱出の糸ー10】




「○◆⊥%§∞!!」







何語か分からないような
雄叫びをあげると祐平は
バッと飛び出した。






「ち!!!」







相手が真っ直ぐ
向かってくる祐平に対し

垂直に警棒を
振り下ろした。







スッ…







「な…!
き、消え……!?」






視界から消えた祐平に
驚く間も無く、

横から凄い衝撃が走った







バキャン!!!







身につけていた防具ごと
相手は森の奥へと
スッ飛んだ。







その人間離れした
身体能力に敵は驚き、
螢も少し驚いている。







「…安心したぜ。
俺の手間も省ける」





ダッ!!!!








そう言い、
螢も勢いよく突っ込んだ











バキ!!!

ドカ!!!

グシャ!!!







2人の圧倒的な強さに
為す術もなく
倒れゆく敵。







最後の1人が
地面に崩れ落ち、

草むらから顔を見上げた







「あ、悪魔どもめ…」







そう言い残し、
意識を失っていった。







「失礼な。
誰が悪魔だ。

…空の星でも見ながら
寝れるなんて幸せな奴だ」







「いい夢みるんだぜ。

会えなくなった人でも
思い出してな」







最強のタッグ。



道に残ったのは
悪魔が暴れた後のよう
だった
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