運命の糸
【脱出の糸ー12】
………
先ほどから
後ろについてくる
この男は一言も喋らない
いつも賑やかな彼は
一体どこに…?
「なあ~…
どないしたんや?
そろそろ
返事してくれへんか?」
永斗は
後ろからトボトボと
ついてくる白井に対し
声をかけた。
先程から話をしても
ダンマリである。
「なあ…
ワイと一緒が
嫌やったんか?」
すると白井はハッとし
慌てて返事をした。
「あ、ああ!ワリイ!
あの女の言われた事を
考えてて…
つい…」
「なんや?あれか?
あんなん
ワイは信じられへんで。
ワイだけ
『お前の物語は
これから始まる』
やったしなあ~
言われても
ピンとこないわ」
それでも白井は
思い悩んでいる。
自分の言われた事は
見事当たったのだから。
刑事を目指し、
今まで頑張ってきたのに
将来自分は殺人犯?
そんなバカな…
女の占いに対し、
絶望的な思いれをする白井。
ひょうきんな姿は
スッカリと
消えてしまった。
そんな落ち込みに対し
永斗は励ましの
言葉をかける。
「関係あらへんよ。
未来は変えられるで。
それに
今が当たったとしても
今後はどうなるか
分からへん。
とても、
殺人を犯すような人には
見えへんしな」
それに対し
すぐに白井は食いついた
「本当?!本当!?
本当にそう見える!」
その食いつきように
永斗は慌てて
うんうんと頷く。
「だよな~!
そうだよな!
そんなヒドい事
俺がするわけないよ!
アッハッハ!」
すぐに、
いつもの元気を
取り戻したのだった…
………
先ほどから
後ろについてくる
この男は一言も喋らない
いつも賑やかな彼は
一体どこに…?
「なあ~…
どないしたんや?
そろそろ
返事してくれへんか?」
永斗は
後ろからトボトボと
ついてくる白井に対し
声をかけた。
先程から話をしても
ダンマリである。
「なあ…
ワイと一緒が
嫌やったんか?」
すると白井はハッとし
慌てて返事をした。
「あ、ああ!ワリイ!
あの女の言われた事を
考えてて…
つい…」
「なんや?あれか?
あんなん
ワイは信じられへんで。
ワイだけ
『お前の物語は
これから始まる』
やったしなあ~
言われても
ピンとこないわ」
それでも白井は
思い悩んでいる。
自分の言われた事は
見事当たったのだから。
刑事を目指し、
今まで頑張ってきたのに
将来自分は殺人犯?
そんなバカな…
女の占いに対し、
絶望的な思いれをする白井。
ひょうきんな姿は
スッカリと
消えてしまった。
そんな落ち込みに対し
永斗は励ましの
言葉をかける。
「関係あらへんよ。
未来は変えられるで。
それに
今が当たったとしても
今後はどうなるか
分からへん。
とても、
殺人を犯すような人には
見えへんしな」
それに対し
すぐに白井は食いついた
「本当?!本当!?
本当にそう見える!」
その食いつきように
永斗は慌てて
うんうんと頷く。
「だよな~!
そうだよな!
そんなヒドい事
俺がするわけないよ!
アッハッハ!」
すぐに、
いつもの元気を
取り戻したのだった…