運命の糸
【研究所の糸ー2】



とにかく
いつまでもこんなとこに
張り付いてるわけには
いかない。







一旦どこでもいいから
部屋に入り
作戦を立てるのが
先決だ。








「なあ…
ここなら
大丈夫そうやで」








三人は
一時避難として

人気のない部屋に
入り込んだ。







暗くてよく見えない…


だが、
数々のロッカーが
立ち並んでるのは
うっすら見える。







電気をつけるわけにも
いかない。







まあ、
誰も来なそうだし
しばらくはここに居よう







「さて、どうする?」







螢の言葉に
2人は考え込む。







どうしたらいいか…






三人寄れば文殊の知恵と
言うが、

こんな状況だと
なかなか
良い案が浮かばない。







誰かが
囮になって
騒ぎを起こすとか、

一気に三人で
攻め入るとか、

どこか燃やして
ボヤを起こし
パニックに紛れるとか
ロクな意見しか
出てこない。







どちらにしろ、
この屋敷内には
ウヨウヨ人がいる。






全員で取り囲まれたら
おしまいだ。







そんな事を
話し合っていると…







ガチャ…
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