運命の糸
【研究所の糸ー5】



三人は白衣に着替えると

気絶してる研究員を
近くにあった紐で
グルグルと巻き付けた。







「ふう、
一仕事終えたわ。

それよりどや?
ワイの白衣姿は?」






永斗は白衣を広げて
見せるが、
2人は特に反応しない。







「そんなことより、
さっさと行くぜ。

夜明けまで
そう時間はない」







螢はさっさと部屋を
出ようと、
ドアに手をかけた。






「せっかちな男やで…

ちょい待ってや!
ワイも行くわ!」







ここでの用件を済ませた
三人は、
さっさと部屋を出た。







さて、どちらに進もう…







…とその時…







「オイ!
なんだお前達!!」







いきなり
大声を出したのは、
廊下にいた研究員。






油断した!

もう見つかった!!






バッと
螢達は身構えると…






「そんなとこで
何してる!

早く来い!
作業はまだかかるぞ!」







…………!!?








これはもしかして、
この屋敷の研究員と
間違えてるのか…?






だとすると、
思った以上に
カモフラージュは成功。





このまま
屋敷内を探索することが
可能か……?







でも、
まだ安心はできない。







三人は恐る恐る、
呼ばれた方に近付いた
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