運命の糸
【研究所の糸ー8】



「お…
ようやくお目覚めか…」







妙に肥えた身なりの男が
白井に檻の外から声を
かける。







「なんだ…アンタは…」







するとソイツはブブッと
笑い出した。







「ハヒハヒ…
この状況見れば
分かるだろ?

僕は君の監視役。
逃げ出さないようにね」







監視役…?


コイツ1人か…







「ここは…
どこだ?」







どんな過程で捕まったか
知りたい。







するとソイツは
見下しながらも
教えてくれた。







「脱走した君は森で
捕まったんだよ!

他の奴らも
すぐ捕まえるから、
寂しくなくなるさ!」







それを聞き、
逆にまだ他の友達が
捕まってないことを知り
少しホッとする。







しかし、
そんな顔は気に入らない
ようだった。







「なんだ~その顔は?

仲間が来ると思って
安心してるのか?

無駄だよ。
誰も助けに来ないよ」







「………」







とりあえず、
黙ってその場を過ごす
白井
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