【完】甘いカラダ苦いココロ

 住宅街を抜けるとすぐに車通りの多い大きな通りに出る。排気ガスと埃っぽい匂い。ゆっくりと歩きながら他愛もない事を話す。

 これから、夏真っ盛り。海の話。翔梧はサーフィンを少しやってるらしい。私は泳げない。そう言ったら、今度教えてやる。と約束してくれた。夏にいつも行くかき氷屋さんの話。私も翔梧も宇治抹茶の練乳がけが一番だと意見が合った。

 通りに小さな喫茶店があって、そこで朝食をとることに決める。
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