【完】甘いカラダ苦いココロ
二人の仮面
何度カラダを重ねても尽きることのない熱。私たちは一緒に居る時は必ずどこかが繋がっていた。
手を繋いだり
腕まくらだったり
肩にもたれかかったり
隣に座る時は脚を絡ませる。
唇が繋がると同時にカラダが欲しくなった。こんな経験は初めて。二人のカラダは何もかもがピッタリだった。
「俺たちの相性って、最高……」
翔梧の口からそう言葉が溢れるのを何度も聞いた。
あの夜から、私たちは日増しに会う回数が増えていった。
主に私の部屋。
仕事の日にはマンションの近くのコンビニや公園、カフェで待ち合わせ。私の平日の休みには、翔梧の大学が終わるとそのまま私の部屋に来た。
外で会う事はほとんどなく、私の部屋で1日過ごす。会うのはだいたい週に二回多くて三回。
そんな関係が始まってもう一ヶ月近くなっていた。