【完】甘いカラダ苦いココロ
――え?
瞬間、脳みそがフリーズする。
「翔梧と私、付き合ってるんです。横からちょっかいださないで貰えますか!?」
彼女の目の端が白い肌が怒りと興奮で赤くなっていくのをぼんやりと見つめる。
「聞いてます!?」
翔梧の彼女が美少女だという衝撃的事実……。それが最初の言葉のショックで薄らいでしまっていた。
「翔梧と、同級生?」
「そうです。翔梧と同じ二年で私たち、中学からずっと付き合ってて……」
――翔梧が高校二年……!?
私のおかしな様子に気づいたのか、訝しげな顔をされる。
「もしかして……翔梧、あなたに高校生だって事言ってなかったとか?」