【完】甘いカラダ苦いココロ
私は最初から最後まで、でくの坊のようにただ黙って座り続けていただけ。どこに驚いたらいいか、もうよく分からなかった。
「高校二年か……」
誕生日が来てなかったらまだ十六歳くらい?
二十四の私との年の差は……七つ。頭の芯が痺れたように鈍くしか働かない。嘘をつかれていたことよりその事実に呆然としていた。
年上キラーな事も、彼女が美少女な事も、何もかもが実際にありえそうで、簡単に受け入れられてしまう。
――やっぱり……。
そして
どこかで
ほっとしている
自分がいた。