†プティットゥ・ミニョン・アムール† 小さな可愛い愛
そして、あたしが行く学校の生徒の部屋は5階にある。
生徒数が少ないから部屋も1階分で済むらしい。
って言うか、そんな説明してる暇ない!
あたしは菫より少し荷物が多いから、階段でスーツケースと格闘している。
どうしようかなぁ…
後2、3段なんだけど。
『大丈夫?
お姉さん』
だ、誰?
何か凄い紳士的な声が…!
いや。
騙されちゃいけない!
男なんて万年発情期のサルなんだから!
日本に居たときなんて菫と買い物に行くと変な男達が
菫を変な目で見てたし!
ほんとムカついた!
って、そう言えばあたし話しかけられなかった?
チラッと上を見ると…
キャーーーーーーーッ!!!
な、何?!
何かすっごい紳士が立ってるんですけど!