†プティットゥ・ミニョン・アムール† 小さな可愛い愛

「ゴメンネ。」

―ん?
日本語?

めちゃくちゃ片言だったけど日本語だよ!

『驚かせちゃったね…
僕、少しなら日本語話せるんだ。』


ヤ、ヤバッ!!!

すっごい紳士的なんですけど!

是非、菫をお嫁に貰ってください!


ってくらいいい人(に見える)。


『いえいえ。
ありがとう!
あたし、今日から5階に住む京華椿。
あなたは?』


『……。』


あたし何か変なこと言った?
すっごい見られてるんだけど。

『あぁ。
君か。』


何か呟いたっぽいけど聞こえない!


『え、何?』


そう聞くと我に帰ったみたいでキラキラスマイルを浮かべられた。


『ごめんごめん。
何でもないよ。
僕はベンジャミン・ドゥナウ。
ジャンって呼んで!
部屋はこっち。
着いてきて!』


なんかすごい人だ。


あ!
気がついたらジャンがあたしのスーツケースを持って階段を登っていた。



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