忠臣蔵外伝 〜元禄恋物語〜
「ねぇ、お艷ちゃん。こっちの赤の簪と白の簪、どっちの方が似合う?」
「‥‥えっ。あ、あぁ。えーと、白の方が可愛いし似合うと思うよ」
「そう?ありがとう!でも、お艷ちゃんは何も買わないの?」
「あたしは‥‥」
そう悩んでいたら、先ほどの店員さんがやって来て、
「あなたには、これが似合う」
といって、鮮やかな赤い簪を持ってきてくれた。
「わぁっっ‥‥。綺麗…」
「本当!お艷ちゃんにばっちり似合うよ!」
「あっっ‥‥。じゃあこれ、下さい」
「はい。ありがとうございます!」