REAL HOPE Ⅰ
時刻は朝の3時
時計の音はしない。
レツの部屋にはどうやら時計というものは存在しないらしい
何だかんだこんな時間になっていて、私もさすがに眠くなってきた。
レツはというと、すでにベッドに入ろうとしていて私に気づかいのカケラもない
「ねぇ、私どうすればいいの?」
「あ?」
「だからどこで寝ればいいの?」
あ?じゃねぇよ!!
普通、俺が床で寝るからお前ベッド使って良いよとか言うだろ
私がレツを睨んでいると、
「床……か、ベッド」
「んじゃあベッド」
私がベッドに近付くけど、レツはどく素振りを見せない。
「はやくどいてよ」
「あ?お前何いってんだ」