REAL HOPE Ⅰ
感情
今日から11月ってだけあって、何だかすごく寒くなったような気がする
最近は、レツとハルマが交互で迎えに来たり一緒に来たりしていた。
制服のポケットでブーブーっと音を上げた携帯を開くと、ハルマからで
【少し遅くなる。寒いから教室でまってて】という内容だった、
でもすでにクラスの女子と校門前で立ち話をしていた私は、戻るのも何だかめんどくさくて
皆が帰ると、そのまま門の前でしゃがんで待つことにした。
手に吹き掛ける息が白っぽい。
「冬だなぁ」そう呟いたときだった
「やっと二人っきりになれた。」
「……ぇ」
しゃがみこむ私に重なる影、その冷ややかな声に顔を上げた