REAL HOPE Ⅰ
私は足をバタバタして対抗するけど、離してくれるわけもなく
むしろ迷惑そうな顔をされた…
「すぐそこにバイクあるから、それまで我慢しろ。」
暴れつづける私に聞こえたレツの声は、さっきの優しさなんてこれっぽっちも残っていなかった。
「てか…ぇ?」
公園を出てわりとすぐ、「馬鹿女…」
馬鹿女がガクガクと泣きそうな顔でこっちを見ていた。
「何で…何でなの?」
そう呟くこいつは、どうやら馬鹿男と私の様子でも見に来たんだろう
でも残念ながら馬鹿男は公園の中でくたばっている
レツも馬鹿女に気が付いたらしい。でも何事もなかったかのように横を通りすぎた