REAL HOPE Ⅰ



「ハルマ、ありがとう」


ピカピカと光る倉庫に小さく響いた私の声



ハルマがその私の声を聞いて何を思ったのかは分からない



カンの鋭いハルマの事だから、このときすでに何かに気が付いていたのかもしれない



でも何も言わなかったのはきっと彼の優しさ




ハルマはただ無言で私を見つめていた





光る事のない私の瞳を…………










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