REAL HOPE Ⅰ
「寒くね?」
階段の上からただボーっとツリーを眺めていた私に久々に会ったツカサがココアを手渡した
きっとハルマに渡してこいとか言われたんだろう。
ツカサがこんなに気が利くわけがない
「ありがとう。」
風神のみんなは楽しそうだ
ツリーの回りに並べられた料理やお菓子
サンタの格好をしてる人もいれば、着ぐるみを着ている人もいる
まだお昼過ぎなのに
メンバーのテンションはすでにMAXまできているらしい
「てか皆、彼女いないのかよ」
私が皆を眺めながら思った事を呟くと
「ブッ!!!」とツカサが吹き出した