REAL HOPE Ⅰ



「……私が生まれてきた意味なんてないよね…………」




私の口からはいつの間にかそう漏れていた




しばらくして、さすがに寒くなった私はベンチを立ち上がって扉へと振り返った。




私の肩がビクッと震えたのはビックリしたからなのか、今の聞かれた?って思ったからなのか自分でも分からない。




扉の前では腕を組んで壁に寄りかかっているレツがいた



いつからいたんだろう…


そう私が口を開く前に




「海行くぞ。」



「は?」



「皆で海まて走り行くぞ。」



レツはそう言って倉庫の中へと入っていった、



どうやら聞かれてはいなかったらしい…。





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