REAL HOPE Ⅰ
「ハルマー!!酒ついか!!!」
リビングでテレビを見たりしている私達を、朝食を食べに来たアズサさんが見付けて
いきなり酒ビンを開けたかと思うと、ユキヤさんも呼んで朝っぱらから何故か宴会が始まった。
「アズサさんペース早くないですか!?」
「うっせぇ~」
すでにできあがってしまっているアズサさんツカサを、ハルマが困ったように世話していて
ユキヤさんはそれを見てのんきに笑っている。
自分の弟と彼女なのに、もはや放置状態
私はというと、静かにビールを飲んでいるレツの隣でかくかくと眠気をこらえていた
もう限界かも……
そう思ったときにはすでにまぶたは下がっていて、
宙に浮いたかと思うと、温かいぬくもりに包まれたのを最後に、私の記憶は途絶えた。