REAL HOPE Ⅰ



「ハルマー!!酒ついか!!!」



リビングでテレビを見たりしている私達を、朝食を食べに来たアズサさんが見付けて




いきなり酒ビンを開けたかと思うと、ユキヤさんも呼んで朝っぱらから何故か宴会が始まった。



「アズサさんペース早くないですか!?」



「うっせぇ~」




すでにできあがってしまっているアズサさんツカサを、ハルマが困ったように世話していて


ユキヤさんはそれを見てのんきに笑っている。



自分の弟と彼女なのに、もはや放置状態




私はというと、静かにビールを飲んでいるレツの隣でかくかくと眠気をこらえていた



もう限界かも……



そう思ったときにはすでにまぶたは下がっていて、



宙に浮いたかと思うと、温かいぬくもりに包まれたのを最後に、私の記憶は途絶えた。




< 187 / 302 >

この作品をシェア

pagetop