REAL HOPE Ⅰ
一体ここにどれほどいたんだろう…
レツの指先は凄く冷たくて、
この雨の中でも、それが凄く分かった
やっぱり私の心臓はまたギュッとして
「なぁ、」
レツの声がそう響く時には、私の瞳からは涙が溢れていた。
「嫌だったの。」いきなり発した私にレツは何を返すんでもなく私を見つめた
「約束したのに…レツが他の子バイクに乗せてたのが嫌だった。やっぱり人なんて信じれないって思った」
レツも他の奴らと一緒だと
しょせん口だけの絆なんだと
「でも違った、私が嫌だったのはレツが約束を破ったからじゃない…私じゃない女の子と一緒にいるのが嫌だった……」
自分の口から出てくる言葉に私自身理解できなくて
だけど何故か口と涙は止まらなかった