REAL HOPE Ⅰ
「……え」
「毎日送り迎えして、いつ鳴るかわかんねぇ携帯握りしめて、女一人のために馬鹿みてぇに必死になって………」
レツ……
レツは私のまつ毛についた涙か雨か分からない水滴をすくった
「何でか分かるか?
お前が大切だからだ、信じてほしいから…信じるって事を教えてやりてぇから」
「なんで……」
私はこんな事を言われたのは初めてで、
戸惑いと不安がかくせない
「やっぱり分かってねぇ。
気付けよ、お前が好きだって言ってんだ。」