REAL HOPE Ⅰ
レツはそのまま階段じゃなく、廊下を真っ直ぐと進む
「風邪引く前に風呂入ってこい」
ガチャリと開けた白い扉の中はやっぱり広くてとてもキレイ
「レツが先に入りなよ!」
人様の家なのに、私が先に入るなんて何だか悪い気がする…
それにレツの方がずっと雨にあたってて寒いはず…
「いいから入れ。」
レツはそう言って私の背中を扉の中に押し込むと、バタンとドアを閉めた。
なるべく早くすませちゃわないとレツが風邪引いちゃう…
私はいそいで服を脱ぎ捨てると、マッハで体を洗った。