REAL HOPE Ⅰ
私は心を落ち着かせると、「ふー」と深呼吸してテーブルの前に座った。
やっぱり何だか落ち着かない、
私はそわそわしながら自分の鞄から携帯を取り出した。
「……あ!!」
携帯の画面は真っ暗…どのボタンを押しても動かなくて
「もしや…壊れた?」
私の携帯は防水じゃないし、それにいくらポケットに入れていたとはいえ
あんな雨の中にずっといたんだ…壊れてもおかしくない。
おまけに携帯はスライドしきで、ボタンの間が水でびちゃびちゃ…