REAL HOPE Ⅰ



『ありがとうございましたー』



お姉さんの声を背に携帯ショップを出た私の手にはレツと色違いの白い携帯



レツの後ろポケットには私と色違いの黒い携帯



私がお金を払うと言ったのに、今日携帯を買いに行くと言ったのは自分だからと言って


携帯代を支払ってくれたレツ、



いくらお金を手渡しても突き返されるだけで、さすがの私も諦めた…



「レツ、ありがとう」




「あぁ」





これが、私へ買ってくれたレツからの初めてのプレゼントになった








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