REAL HOPE Ⅰ
「さすがミサキ!!私の事良く分かってる。わざわざ連絡ありがとー!!!」
テレビを見終わった後、ニコニコと受話器に向かって話しかける
『今度おごれよ~』
「おっけー!!」
携帯を切った後、満足そうに深くソファーへ座った
「さっきのバンド好きなの?」
「うん好きー!!」
ハルマは散らばった雑誌を片付けながら私に笑顔を向ける。
だからレツが不機嫌になっていたなんて気付くはずもなく……
この時は全く気にしていなかった。