REAL HOPE Ⅰ



「総ちゃん、バイクの免許取るの大変だった?」


バイクをいじっている総ちゃん達の円に一緒に混ざりながらしゃがみこむ


「ジュンちゃん単車の免許ほしいの?」



「違う違う聞いてみただけー」



総ちゃんは油まみれの軍手を外すと、隣に置いてあった缶コーヒーを口にした


「とりあえず、教習所が面倒くさい」


「へー」


総ちゃんいわく、おじさん先生がウザくて…お勉強が大変らしい



そういえばもう夕方だ。少し冷えてきた


「おい、」



突然私の後ろから聞こえてきた声


もちろん見なくても誰だか分かる。どうやらそれは総ちゃん達も一緒らしく


少しだけ緊張した顔付きに変わった




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