REAL HOPE Ⅰ
ギギギーっと音を立てて木製の少し重い扉をあける
「ジュン遅かったじゃん。」
そう言って煙草に火をつけるツカサ、
「まぁちょっとね、」
私はゆっくりと隣のカウンター席へ歩くと
当たり前かのようにマスターがオレンジジュースを出した。
ここは家にいられない私の唯一の居場所
ずっといても文句を言わない優しいおじちゃんマスターがなかなか心地良いし
「ジュン何食う?」
何より話し相手だっている