REAL HOPE Ⅰ



全体で何人いるのかも分からない風神メンバーから、逆そうしているバイクはざっと20台ぐらい



進行方向を進む人たちは逆そうする私達に当たり前のように道をつくりながらもなお、そのままのスピードで走り抜けていく。



その先に見えるのは…
やっぱりパトカー



何台かなんて分からない。ただ分かるのはかなりたくさんの台数がサイレン音をならしているって事



ぽかーんと前を見ていた私は何故か聞こえたコンコンとガラス戸を叩く音に視線を横へずらした。




「ハルマ!?」



レツ側の窓では、横付けされたバイクが三台

手前には知らない男の子
奥のバイクにはハルマが乗っている。




レツは窓を開けると、何くわぬ顔でそのまま男の子のバイクの後ろに飛び乗ると、


運転席を交代して、その男の子はさらに横付けされた違う人のバイクの後ろに飛び乗った



何その技!?


「窓閉めとけ。」


レツはそれだけ言い残しさらにスピードを上げると、ハルマと一緒に先頭集団へと向かっていった。




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