REAL HOPE Ⅰ
総ちゃんが出ていった扉から視線をはずしてソファーへと振り返る
きっと初めて来た時に気がつかなかった私はすごいと思う
「すご…」
紫のレツ専用ソファーの後ろの壁に書かれた『風神』と大きく深く刻み込まれた文字
周りには代々総長の名前らしきものが刻まれていて
その隣にも何かが刻まれていた。
これどうやたて作ったんだろう…
私がそれに近付きふれようとした時
ガチャリと入口の扉が大きく開いてレツとハルマが帰って来た。
「あっお帰り!」
「ジュンちゃん無事でよかったよ。」
ハルマが安心したように私に笑顔を向ける
いやいや、あんたらの方が危険だったでしょうが