REAL HOPE Ⅰ
私は壁から離れると、さっきも座っていたソファーに戻った。
二人はまだ特攻服で
レツは上着を脱ぎすてると、さらに奥にあった扉の中へと入っていった。
ハルマは私の向かい側に座って、オレンジジュースを渡してくれた。
「あっ このメーカーのオレンジジュース好き。」
私がそのパッケージを見て呟くと
「良かった。うちのチームの奴でもそのジュース好きな奴がいて買いだめしてるんだよ。」
ニッコリ笑ったハルマは本当に爽やか
「そうなんだ、気が合いそう」
クスリと笑う私にまたハルマは微笑み返した。
「そう言えばさっき何で逆そうしていったの?」
結局、総ちゃんに教えてもらってないし
「あぁ あれはね、警察の足止めしてたんだよ。」
「足止め?…」
「走り専門がチームの中にいて、暴走を止めようとしてくる警察を足止めしたりまいたりするんだ」
暴走族も色々大変なんだ…