REAL HOPE Ⅰ



帰りのホームルーム始まりの鐘がなる



それと同時にポケットの携帯がブルブルと震えた。



画面には【ハルマ】の文字



昨日勝手に交換させられたアドレス、まさか本当にかかってくるとは思わなかった



どうして彼は私にかまうのだろう




「ジュンー ホームルーム中携帯開くなよー」


横ではこっちを向いて頬杖を付ながら切れ長な目をニヤニヤさせているミサキ



「ミサキなんていつも授業中携帯やってるじゃん」



「俺はいーの。」



呆れたようにわざと溜め息を付いた私は再び携帯に視線を戻すと



「もしもし?」




私は先生にバレないようにこっそり下を向いて電話に出た



「ジュンちゃん?もう学校行着くから。」



どうやら向かえにくるらしいハルマ




その後ろからは不自然なほどに聞こえる爆音はなんだろう



そして…その音が次第に近付いてくるのに私は気がついた。



「着いたよ」






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