REAL HOPE Ⅰ



店に入った時間と何ら変わりなく光続けるネオンの山



静かなのにどこか騒がしく響く夜の繁華街。


いるのはヤンキーやら不良やら



夜の住人であるきらびやかな衣装をまとって仕事をする人達



かったるそうにその中を歩く私は、周りからどんなふうに見えているのだろう



家出娘


援交帰りの女子高生


ナンパ待ちなバカな女


そんなのどうだっていい。あの家にさえいなければ良いんだ



ドンッ


「いってーな、」



いきなりぶつかられた肩にイチャモンをつける男


そっちがぶつかってきたくせに良く言う。
あきれてため息がでるのは、相手の男が馬鹿だって思うから



「なんだよ女じゃん。ヒマなら俺らと遊ぼうぜ」


ニタニタしている目の前男は、どこまでも低知能そうで笑えてしまう




< 6 / 302 >

この作品をシェア

pagetop