REAL HOPE Ⅰ
「俺は何もしてねーよ?」
はい!?あんたは学ランとワイシャツはだけてますよ?
後ろのみきちゃんなんか悲しそうにこっち見てるしブラ見えてるし
「いいから、行くぞ。」
ミサキはテンパる私を無理矢理引っ張ると、保健室の外へ連れ出した。
「ちょっとちょっといいのあれ!?」
「いーよ」
何て卑劣な奴、何て罪な男
世の中ってこわい。男ってこわい
「お前なんだよその顔、俺が手出したんじゃねーぞ。手だされた側だから」
当たり前みたいに言うミサキがなんだか憎たらし
「…はぁ」
私の口から出たのはもちろんため息だった。