REAL HOPE Ⅰ
「何食おっかぁ」
「うーん、パスタ!!」
「はぁ?昨日もパスタだったじゃん」
背中にしがみつく私にツカサがイヤそうな顔をして答えた。
学校の迎え意外とレツが居ないときは基本あの黒紫色の車は使わない
あれはどうやらレツ専用みたい。
だから毎日ご飯を繁華街に食べに行く私達は、レツが居ないときはもちろんバイク
こんなくそ寒いのにバイク。
少しでもスピードを落とせば寒さも減るんだろうけど、男のロマンはそれを許さないのか
たとえ頬にツララが刺さる並の感覚がしたとしても
ツカサとハルマがスピードを落とす事はなかった。