REAL HOPE Ⅰ



「……」



シカトをして歩き出す私の腕を引きよせたのは私が女だとなめているからだろう…




「ッ痛い!!離してよ」




「そう怒んなってー」


男は二人組で私を囲うようにして道路に立つと、腕の力をさらに強めた



私は小さく舌打ちをするしか出来なくて嫌でも女の弱さを感る



嫌がる女を手玉にとって何が楽しいんだろうか


何を理由に執着するのだろうか。




「まぢウザイ。離してっ」




思い切り腕を振り払おうとするけど、もちろん動くはずもなく

私の引いた手が無惨にしびれた




「警戒すんなよ。楽しく遊ぼうって言ってんだからさ~」




何が楽しくだ。


何を奴らが目的としているかなんて、私にだって分かる



そう鋭く男を睨み付けると、何故かその男達は焦ったように一歩下がった。



なに?

私の睨みにビビった?


次の瞬間





「おいてめぇら、俺の視界でくだらねぇ事してんじゃねーぞ。」






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