REAL HOPE Ⅰ
「……」
私はイライラをぶつけるように、床を一発ダンッとけっとばしてみたけど
もちろんだからといって自分の気持ちが冷静になるわけでもなけりゃ、さらに鋭く睨むレツに再び苛立つ
「言いたい事があんなら言え、」
「……」
低い声が響く
「言え」
「……」
「言えっつってんだろうがッ!!!」
レツの声は私にどーんとのし掛かるように、響くと獣のような目で睨み付けた。
何故かキレるレツ
あんたが悪いのにキレるレツ
さすがの私もイライラMAXで、何かブチッと切れたように感じた瞬間
「じゃあ言わしてもらうけどね!!私はイライラしてんの!!ものすんごいイライラしてんのッ!!」