REAL HOPE Ⅰ
はぁはぁと肩をゆらしながら、話し終わった私は何も言わないレツを待った。
「……」
何か言えよ、こんだけ私に色々文句言われてんだから
何か言い返せよ
「……」
しばらく私達の間に沈黙が走った後、
「言いたい事はそれだけか」
静かなレツの声が響く。
あぁそれだけだよ、それだけじゃ悪いかよ
そんぐらいでイライラしちゃいけないのかよ
「……」
「……」
「そうか。」
は?
レツはそれだけ言うと、黒紫色のソファーに座ってタバコをポケットから取り出した。