REAL HOPE Ⅰ
私は泣くこともできないほど必死に走っていたせいで
なかなか息が整わない。
「おい、聞いてんのか」
暗くても分かる。レツの顔は眉間にシワがよっている
きっとレツが聞きたいのは、さっきハルマに送ってもらったばかりなのに何でこんな道端にいんのかって事で
その疑問を私はそのままレツに返してやりたい。
何であんたがいんの
ストーカー?
まさかストーカーなの?
「私のストーカー?」
思っていた事がついぽろっと出てしまった私をレツがさらに眉間のシワを深くさせた
「違げぇよ。」