ココロの鍵
【蓮 Side】
「ご、ごめ…なさい…!」
俺がばぁちゃんの話をした瞬間、美砂が何かに怯えだした。
「み、美砂…?」
異常なほどの怯え方をしたから焦って、美砂に手をのばした。
「いやぁ!殴らないでぇ…!!」
美砂はビクッと肩を揺らしてその場に倒れた。
「美砂!?美砂!!」
美砂は気を失っているようだ。
原因はばぁちゃん……祖母絡みか。
俺は携帯を取り出して、潤に電話をかけた。
「もしもし?潤、佐久良 美砂について調べろ。特に家族のことを頼む…。」
美砂…おまえは何に怯えているんだ?