ココロの鍵
「それと…」
「何だ?」
「私の要望で申し訳ないんですが…美砂ちゃんに携帯電話を買ってあげてほしいんです。年頃ですし…。」
あぁ……
美砂を拾ったとき携帯電話なんて持っていなかったよな…。
高校に行ってもいるだろうし。
「わかった、澤野ありがとな。」
「いえ…あの、潤は…?」
「あぁ…今デザイン課に行ってもらってる。」
「そうですか!では失礼します。」
なんだかんだいっても、澤野は潤が好きなんだなー…。